昨日は早春を実感させる好天気でした。
金沢市内では、北陸新幹線敦賀延伸が開通で
大賑わいでした。観光客も更に増えることでしょう。
…奥能登地震の実家がある輪島市門前町黒島町を
震災後初めて訪れました。金沢~輪島市までの里山
道路が全線復旧開通したということもあっての
ことでした。報道では、輪島市内の惨状がよく報道
されていますが、門前町は?というと道路補修が
終わったばかりで全壊した家並みが続いていました。
国の重要伝統保存地区となっている黒島町は、
黒瓦の家並みも6割方崩壊し築港も砂や岩で埋まって
いました。サザエ採りをした高島や沖ノ島も陸続きに。
砂浜・岩場が以前の6倍以上も沖に広がっていました。
町民のほとんどは金沢やその他の地域の親戚を頼って
人の姿もほとんどありません。中には、他の地域から
かけつけた親戚のお孫さんが家や蔵の壊れた家具を
片づける姿も。ボランティアは自粛を…などの的外れな
首長の言動によって支援の手ほとんどゼロということでした。
公民館長をしている同級生も、1か月以上家に帰って寝る
ことがないと言っていました。平成の市町村大合併で輪島市
と合併した門前町ですが、復興への手助けはあっても
旧輪島市内だけでほとんど無視されている状況…と、
嘆く住民を見て本当に悲しくなってしまいましたー。
合併時、多くの門前町民は合併には反対した事を
改めて思い起こさせる現実の姿でした。
3枚目の写真が私の実家の手前が蔵と左隣が玄関のある
家です。家より立派な?蔵の横壁は隣の家に倒壊。
まだ街並みが伝統的家屋…に指定される数十年前建築
したのに、コンクリート造りの家は伝統の街並みに
そぐわない…と言われていた我が家が
壊れていなかったというのは何とも皮肉なことです。
=輪島市門前町黒島町の惨状=
(全壊した旧回船問屋角海家) (わが家の蔵&生家)
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